コスメは体験を重視したい。だからデパコスを選ぶ vol.06
購買行動においていかに「自分の体験を得るか」が、継続して美容に取り組むために必要不可欠な要素だと思っている。
耳かきのしすぎで病院にかかっています。初めての耳薬を経験しています。
適切な頻度は2週くらいに1度とのこと。私は毎日やっていました。
みなさまもどうかお気をつけください。
化粧棚や化粧ポーチを見てみると、決して種類は多くないがデパコス割合が高い私。
「デパコス」デパートコスメの略。主に百貨店やデパートで販売されているものを指す。
⇄「プチプラ」プチプライスの略。安くて比較的手に入りやすいものを指す。
ひとつずつ思い返してみると、買った時のことを鮮明に覚えていて「1コスメ1エピソード」な感じ。
ある日、お世話になっている美容院でシャンプーを担当してくれた男性の美容師さんとコスメの話になりました。私のおでこと眉を見て「メイクしてる?」と気づいてくれたようです。
美「いつくらいから始めたんですか?」
ほ「2020年の1月くらいですかね〜」
美「眉めちゃきれいですね」
ほ「どうも〜(照)」
美「ぼくもアートメイクしてるんですよ〜」
ほ「え、まじすか!たしかにめちゃキマってますね」
美「コスメはどこで買うんですか?」
ほ「伊勢丹とか高島屋が多いですね、ポイント貯まりますし。たまにマツキヨとかも〜」
美「デパートとか買いに行ったことないです!」
ほ「どこで買うんですか〜?」
こんな感じ。
百貨店とかデパートって敷居高く感じるし、私も未だにちょっとドキドキします。プチプラもいいものたくさんあるし、アットコスメトーキョーでデパコス試し放題だし、選択肢は無限にあります。プチプラにはプチプラの良さが、デパコスにはデパコスの良さがあります。
それでもデパコスを選びたい理由があります。
# 「最初の体験」は心に残る
野球で初めてヒットを打った日、初めて投手で試合に出た日、ジャズの初めての演奏会、自分が初めて体験した日のことって鮮明に覚えているものですね。
私のコスメはじめはThreeのスキンケアでした。「2020年は自分を好きになろう!」と意気込んで、まず力を入れることにした美容。友人におすすめを聞きつつショップにいきました。
今まで足早に通り過ぎていたデパートの1階をあんなにゆっくり歩いたことって今までなくて、Threeに辿り着いてもあわあわしました。
店員さんが話しかけてくれて、いろいろ紹介してくれたり、試させてくれたり、普段から服も即断即決だった私にとってはその時点で特別な体験でした。
「ThreeのFiveismってところに行けばメンズ向けのメイクも試せるよ」ということを教えてくれ、そこにも行きました。
初めて下地やらファンデやらをつけてくれたりして、自分が自分でないみたいでした。こんなに変わるんだなあと。
「早く使ってみたい、明日にならないかな」という気持ちになり、「明日はこう言う使い方をしてみよう」という気持ちにもなりました。
# 「始め方」にこだわると「続け方」が見えてくる
このご時世、何かを始めたり購入することは容易です。しかし続けるための仕掛けは自分で用意するしかありません。
美容も言わずもがなです。「化粧水やってたけどよく分かんないからやめちゃった」「最初の3日だけだったな」って言う友人が周りにいて、もしかしたら「なんとなくなスタート」だったんじゃないかなあと感じました。
ここでも述べたように、美容は習慣化してはじめて効果を発揮するものです。継続するための仕掛けを作ることはかなり大切です。
私にとっての継続するための仕掛けは「この先もやりたい!と思う分かりやすさ」と「使うたびに幸せな気持ちになれるか」です。
このうち「使うたびに幸せな気持ちになれるか」が今日の本題。
私は「Threeでの購入体験」がすごく印象的で、使うたびにあの日のショップでの出来事、帰りの電車でのわくわく感を思い出します。
「最初の体験」をできるだけよくすることによって、継続するモチベーションを維持することができました。
もし「最初の体験」が「自分で調べてドラッグストアで買う」「Amazonでポチる」だとしたらこうはうまくいかなかったんじゃないかなあと思います。
「お店に行く」「店員さんと話す」「すごく褒められる」「ショッピングバッグを持って帰宅する」というような「体験」がコスメに宿ることによってはじめて、私にとっての「継続」のモチベーションになるんだなと思います。
「始め方」にこだわることで「続け方」が見えてくると同時に、自分にとっての「継続モチベーション」が何なのかを知ることで「始め方」が定まるんじゃないかなという気づきもありました。
# "購入前から購入後まで続く" デパコスの体験価値
*ここでいう「デパコス」は、「通販で購入したデパコス」ではなく「ショップに赴いて購入したデパコス」と定義させてください。
デパコスの価値の一つに、「使うたびに蘇る購入時の思い出」がある感じています(ちょっとおおげさかな?)。
「何買おうかな」と考え、「明日行ってみよう!」と思い立ち、「どんな感じなんだろう」と電車に乗り、「自分に合うかな」とお店に向かい、試して「いい感じ!」と胸が高鳴り、「似合う!」と褒められ、「こっちはどう?」とまた試し、「これに決めた」と購入し、「明日試そう!」と帰路につき、「よし使おう!」と封を切る
私はこの価値を、「商品が持つ価値と同じくらい大きなもの」と捉えています。
これがもし、ネットでポチっての購入の場合は
「何買おうかな」と考え、「評価はどうか」とクチコミをみて、「これに決めた」とボタンを押し、気づいた時にはポストに投函
ちょっと味気ないなあと思ってしまいます。自分にとって「他人の口コミ」は良く作用することはあまりなく、躊躇いにつながることが多いです。ましてやコスメって、人それぞれ使い方も好みも体質も条件も違うし、ちゃんとした口コミを書くのにはそれなりに使い込む必要があるはずです。
ネットでの購入は味気ない上に、ノイズが入りやすくて苦戦してしまいます。
ある程度時間とお金をかけてこそ得られるものは確かにあるんだなあと実感しますし、その得られるものは購入後もずっと続く「使うたびになれる幸せな気持ち」です。
# いまは"購入"が最適化されすぎている?
自分の趣向に基づいたおすすめが表示され、
好きな人、応援している人が商品を紹介し、
ボタンひとつで商品が届き、
合わなかったら次に行ける。
という現在に便利さを感じる一方で、ちょっとした物足りなさを感じています。
ここでも述べたように「購入」の目的は「購入」ではなく「使う」ことにあるはずです。
時間もお金もかかるかもちょっとかかるかもしれないけど、それでしか得られない「体験」は美容に継続して取り組む上で不可欠なものだと思いますし、コストパフォーマンスも結果的に改善されます。
「購入体験」に厚みを持たせることで、購入したものに「自分しか持たない価値」を吹き込むことができます。
それが継続につながるし、自分の魅力をより高めることにもつながると信じています。
「使うたびに幸せになる」「よりよい自分になる」ために、私には「体験」が必要だと思っています。
だから私はデパコスを選ぶ。
# 次回は
半年以上使い続けているコスメを紹介しようかなと思います!
読んでくださってるみなさんも、コスメなエピソードを教えてくれると嬉しいです〜!
また来週お会いしましょう〜!
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